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物欲☆あんず雨

物欲☆あんず雨

第1回『日本を買い叩け!』

最終回に向けて、5話分のレヴューもどきを書いてしまおうかな~~などという野望を抱いてしまいました。
既に感想めいたものを書いている第3回め以降につきましては、追補程度で済ませてしまうやも知れませぬが、途中からご覧になられているかたの一助になれますれば幸いに存じます。
愚かな自己満足と、お笑い下さいまし…。
(ネタバレ上等!で、ござりまするゆえ、再放映をお待ちのかたはスルーして下されませ~~)

第1回『日本を買い叩け!』

夏、木立の中を響き渡る銃声。数え切れぬほどの紙幣と共に、水面に揺れる男の身体…。
「誰かが言った。人生の悲劇は二つしかない。一つは、金のない悲劇。そしてもう一つは、金のある悲劇。…世の中は金だ。金が悲劇を生む」

瀕死の男に去来する思い。「悲劇のすべては、9年前に始まった…」

1998年、米国での数年来の実績が認められ、ホライズン・インベストメントワークス・ジャパンの代表として、数年ぶりに日本に舞い戻って来た鷲津政彦。
目的はただ一つ。世界中の投資家から集めた潤沢な資金で、瀕死の日本企業を買い叩くこと。
安く買って、高く売る。死臭を嗅ぎ付けて腐肉を喰い漁るかのようなやり口から、『バルチャー(ハゲタカ)』とあだ名されているビジネス。

折も折、不良債券の処理に汲々となっていた大手都市銀行・三葉は、『バルクセール』という手段で、幾つもの債券を一括で、外資ホライズンに高く買取らせようと大甘な算段を。
担当者は、エリート行員(でありながら貧乏クジを引いてしまった)・芝野健夫。

数名の外国人を従えながらも『代表』と名乗ったのが、日本人・鷲津であることで、緊張を解く三葉役員たち。さらには、芝野に向かって「お久しぶりです」と語りかける鷲津。
5年ほど前に丸の内支店で、半年ほど一緒に居た…と言われても、すぐには思い出せない芝野。

ホライズン代表が『日本人&元・ウチの行員』…という辺りで三葉側が油断しかかる中、査定のため開示された数多くの資料を、一斉に持ち込んだ何台ものコピー機で短時間に複写するホライズン。(コピー機持ち込みはいいして、電気代は三葉持ち??)

さて、やっぱり鷲津の事を思い出せなかったらしい芝野は、人事部の資料から鷲津の履歴書を探し出し、彼が辞めたときの経緯を思い出す。(憶えていてあげてよ~~と思いつつ、部下や同僚が『貸し渋りでああなった事』がたくさんあり過ぎて、記憶し切れなかったのかしらん…)(コワイ銀行…)

個人的に鷲津を呼び出す芝野。バルクセールの話から、バブル以降の日本企業の病んだ状況を語り合ううち、自らを企業の病巣にメスを入れ、膿みを出そうとしている外科医のような存在だと例える鷲津。手術は、時に患者を死なせる事もある…と不気味に付け加えつつ。

去り際、「憶えてますか?あの時、僕に言ってくれたあの言葉…」と芝野に問う鷲津。戸惑う芝野。(鷲津さんの事自体サクッと忘れてたんだから、芝野さんが憶えてる訳ないっちゅう)

土砂降りの中、重い足どりで斎場に向かう鷲津の後ろ姿。5年前…。

TV局で仮眠をとる駆け出しレポーター・三島由香も、その5年前の出来事に思いを馳せる。
銀行の貸し渋りのせいで工場が立ち行かなくなり、自ら命を断ってしまった父…。

バルクセールの債券資料の中に政治家や暴力団絡みの、三葉にとって後ろ暗い案件を見い出した鷲津は、三葉の有力者・飯島を秘密裏に呼び出し、軽く脅して抱き込むという手段に出る。

2日後、ホライズン側が示したバルクセールの精査結果に、我が目を疑う三葉役員たち。
本来何十億と付いて良いはずの、都内一等地の物件でさえ『1円』という査定額。
施設が古いままのいい加減なホテルや、違法カジノをやっているようなクラブなどは、たとえ手に入れても、まともに稼げる状態にするまでには莫大な投資が必要。よって、『1円』というのがホライズン側の言い分。

とんでもない結果に憤る役員たちを、ホライズンの息がかかっている飯島がなだめ、そのままバルクセールは終了。
『1,023億円』の案件が、『93億』に買い叩かれるという、三葉にとっては惨澹たる敗北。

鷲津が役員を抱き込んだ事を悟って怒る芝野に、鷲津は先日の『外科医』の例えを持ち出し、日本の銀行や企業が、自身の病巣にメスを入れないのなら、手遅れになる前に自分たち外資が執刀する…と嘯く。

バルクセールで『安く買った』案件のなかから『高く売れる』ものを見い出す作業に入ったホライズンは、西乃屋という老舗旅館に目を付ける。
伝統ある純和風旅館でありながら、バブル期に現当主がゴルフ場開発などに手を出してしまった挙げ句、本業がおろそかになった事で近年は客足も遠のき、まさに瀕死の状況。

鷲津は、側近アランと共に客を装って宿泊、自ら『デューデリ』という精査を行う。(あのぅ…。仲居さんたちに、『殿方同志のカップル』と思われたのでは…)

そうするうち、当主・西野の息子・治と言葉を交えた鷲津は、的確な理由をあげて父親の経営方針を非難する彼の言葉の中に、治自身が秘めた、非凡な経営の才を見抜く。

そして、今度は『債権者』として再び西乃屋に乗り込む鷲津たち。
メインバンクの三葉銀行から、既に紙切れ一枚で「債権者が外資ファンドに変わった」と通告されている西野。その外資ファンド・ホライズンからは、借金をチャラにする代わりに、旅館はおろかゴルフ場やビルも手放せと迫られる…。

あまりの事にただ動顛し、100年守って来た伝統ある日本旅館なのに…など、文句を言うばかりの西野。
鷲津は、旅館だけは手許に残るように計らうから、2週間以内に2億円を用意するように言いおいて去る。

ホライズンのオフィス前で待ち伏せる由香。ついに鷲津本人に会った由香は「5年前、あなたが殺した三島健一の娘」だと名乗る。(『人違い』と言う鷲津さんだが、あまりにベタ過ぎなごまかし…。由香に会って、動顛してしまったんですな)(とっさの出来事に弱い鷲津さん)
警備員に押し留められながらも由香は叫ぶ。「5年前、あなたが流した涙は本物だったんですか?」

動顛のところに、西野から恨み言を言われた芝野からの抗議TELが入り、たいして答えもせず即切りの鷲津。(無礼)(動顛が続いて、頭働いてなかったのかも)

一方、金策に行き詰まる西野に、経営者失格だと冷厳に言い放つ息子・治。西乃屋を立派に繁盛させていた先代と、あんたは違うんだ…と。

ビルの高層階から東京を眼下に、5年前の悲劇を思い起こす鷲津。
自分が貸し渋りを言い渡したせいで、自殺してしまった三島製作所の主・健一。
祭壇に歩み寄る鷲津の姿に気付き、抹香(たぶん)を叩き付ける由香。「帰れ!人殺し!!」
土下座し、額を床に擦り付け、泣きながら許しを請う鷲津。つらそうに見守る芝野。(あのぅ…。同じ銀行の先輩なんだから、一緒に謝ってあげては??)

そして、壮絶な幕切れに向けての、西野の異常行動。
深夜、旅館のあらゆる自動販売機の鍵を開け、中の小銭を引っぱり出しては、取り憑かれたような表情でポケットに詰め込んで行く。すがりついて、やめさせようとする妻…。

そのまま旅館を飛び出して来たのか、ホライズンのロビーで悄然と座り込んでいる西野。
姿をあらわした鷲津に、西野は、ポケットから例の小銭や数枚の紙幣を差し出し土下座、期限をもう少し延ばしてくれるように懇願する。
が、2週間の期限はとっくに切れていたので、西乃屋の債券はもう手許には無いと、淡々と言い渡す鷲津。
西乃屋を、本来の風情ある旅館に再建してくれるであろう観光グループに(高値で)売り渡したと…。

鷲津を「ハゲタカ!」とののしる西野。
しかし、ゴルフ場などに手を出さず、本業を一心に守っていれば西乃屋を手放さずに済んだはず…と鷲津に指摘され、自分自身への絶望を深める西野。
立派に育てた経営の才ある息子と共に、一からやり直すようにと諭す鷲津の声は、もう西野の耳には届いていないよう…。

ふらふらとホライズンを出て、留守電ごしに「お前に任せればよかったのかな…」という言葉を治に遺し、そのまま車道に出てトラックにはねられる西野。路上に散乱する小銭…。

父の死への自責から、うつろな目で都内をさまよう治。「おれが…殺した…」

西野さんのこと、もう少し待ってあげれていれば…と、鷲津を非難する芝野。
「昔は情にあつい男だったじゃないか…」と言う芝野に、鷲津は言い返す。「あなたが、私を変えた」と…。

鷲津、芝野、由香、治…。それぞれの運命が新たな交錯を迎えようとする夏…。

(第1回 終)
第2回『ゴールデン・パラシュート』
へ続きます。



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